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つらつらと自分が観たものの感想を書いていくブログ。

【特撮感想】仮面ライダーゴースト 第33話「奇跡!無限の想い!」感想

※今回かなりディスってます。ご注意ください。

 

あ…ありのまま 今起こった事を話しますぞ!

『拙僧はタケル殿の死を乗り越えてガンマイザーに対峙したと思っていたらいつのまにかタケル殿の復活を祈っていた』

 

な…何を言っているのかわからないと思いますが拙僧も何をされたのかわかりませんでした…

 

頭がどうにかなりそうでした…英雄アイコンの力とか竹中仙人の力だとか

そんな便利グッズの影響じゃあ断じてない

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったのです…

 

タケル殿ータケル殿ーどうして復活なさったのですか!

視聴者は置いてきぼりですぞ!

 

以下続きを読むで感想。

 

 

復活回,というとフォーゼかなあ。ある意味予想とおりの展開だったという方がほとんどだと思いますが,ここまで力押しの展開だとは思わなかったヨ…

 

以下,若干の悪意をこめたあらすじ。

 

唐突にガンマイザーが現れて,それをボコッてたらオレ魂の眼魂が壊れるというまさに「こういう展開」をやりたいがために殺されたタケル殿。

タケル殿三度の死(死にすぎでしょ)にそれぞれが見切りをつけ自分のやるべきことをやろうと立ち上がるがやはり気持ちは晴れない。

アラン様のたこ焼きとか色々あって「よっしゃ,ガンマイザーやったるで!」という気持ちになった7人(成田と渋谷がカウントされてるのが最上級の驚き)は,強化した不知火の力を使って別次元へのワープゲートを作り出しガンマイザーをそこに封じる作戦を決行に移すのだった。アカリ殿はノーベル賞とか30個ぐらいとってるよね,それと仮面ライダー2人とアカリ殿以外はおもちゃと戯れてただけだよね…

 

ガンマイザーを異次元に送るもあっさり看破される7人。

あーこれタケル殿復活タイミングだな,という視聴者の期待を裏切らず

みんなの想いで復活したタケル殿は輝く新フォームのヨロコビストリームを

炸裂させるのだった…!!

 

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なんというかゴーストの悪いところをとことん積み重ねた回だったと思います。

ゴーストを見ていて思ったのがなんとなく「こういう展開がやりたい」っていうのが

先行しすぎていること。

今回も,仲間の想いで復活という最近だとフォーゼと同じ展開だったのですが,

フォーゼとゴーストでは描写と伏線に違いがありすぎて,必要なハードルをクリアしてないまま重要な回に踏み込んでしまったのが否めません。

以下,列挙。

 

ゴーストでは(比較的)死が軽い。

最大の原因はこれ。そもそもメインライダー3人が(肉体は失っていないけど)死亡描写を全員やって復活しているうえ,うち一人が復活展開を2回やっているとなると流石に視聴者も食傷気味です。死亡描写が重くなるのは,復活が難しい世界観だからであって,そもそも主人公が幽霊(最近放置気味の設定ですが)の時点でこの展開をチョイスするのは間違ってると思います。

別に死が軽いのは作品テーマ的に仕方ないし,そこは問題にならないと思います。

むしろこんな安直な展開を選んだことが悪い。せっかく死んでる設定なんだからパワーアップ描写も他の作品と差をつけられたはずなのにもったいない。

 

サブキャラクターの描写が足りなすぎ

フォーゼは復活のきっかけがライダー部の仲間たちだったのですが,彼らはライダー部に集うまでのひと悶着があったのでキャラの掘り下げは十分でした。

また,弦太朗の「天高全員と友達になる」という目標のとおり弦太朗を中心として相関図が出来てました。弦太朗に思い入れが出来るだけの下地が出来上がっていたのです。

 

成田とかさあもう何も言えねえよ…

そもそもゴーストは世界観と3人ライダーの描写に時間をかけすぎてヒロインのアカリとネタ枠の御成ぐらいしかサブがピックアップされないんですよね。

渋谷と成田を言わずもがな,カノンちゃんも基本マコト兄ちゃんとセットなのでキャラクターとしては弱い…というかアラン様とのからみがほとんどでタケル殿とそんなに絡んでないんだよなー,マコト兄ちゃんが死んだあたりくらい?

先週の渋谷回は,おそらく今日のためにあったんだと思うけど,いくらなんでも無茶苦茶だし,ガンマに木の棒で挑むって1話タケル殿リスペクトですよ。

一度死んで生き返って,「漢眼魂」手にしてても驚かなかったねぼかぁ。

 

成田成田成田成田成田成田成田成田成田成田成田成田成田成田成田成田成田成田成田成田

 

ほんとに彼の描写がいままでちゃんとあったのだろうか,スカジャン着て走ってたイメージしかないよ。

今までの下積みが生きていく回なのにそれがスッカラカンなのが明らかになっただけなのがにんともかんとも。

 

復活させたいがために展開とキャラ心情がブレブレに

あらすじでも少し書いたけど一応ガンマイザーに対峙した理由はガンマイザーを倒すのが目的だったのね,「タケル殿は俺たちの心の中で生きている」的な感じでみんな振り切ってたのね。

なのにガンマイザーの爆発が起きたとたんみんなタケルへの想いが爆発ってお前お前…グダグダかよ!!

 

せめて先週のCパートからこういう展開なら描写時間もあったかも知れませんが今回の1話で無理やり話を収めようとしたから案の定キャラクターの気持ちがふらふらすることに…ケンダマ探偵かおのれら。

 

ゴーストって前後の話の関連性を作るのがすごいへたくそだと思う。重要イベント回入ってもいまいち唐突な感じが抜け出せないというか…

デミアプロジェクトとか完璧な世界とか敵が悪いことやってるのはわかるんだけど目的もそれをやったらどうなるかも,視聴者とライダー側がわかってないからなんか目的意識薄いんだよねー

毎話場当たり的な対処になっている感じがいなめなくて関連性が見えない。

(唐突にジャイロが出てきたり敵の組織の広がりが謎過ぎるのもそれに拍車をかけてるし。)

 

正直,今後の展開に不安しか覚えないし今回で決定的に見限ってしまった想いが強いですがとりあえず後半の逆転を期待するしかないのかな…